2022年 発行:角川春樹事務所
図書館から借りて読んでみた。
好きな曲がいっぱい入っており、詩集として違った角度から読んだ時、言葉の印象が違って感じられた。
作家の桜木柴乃氏が巻末エッセイとして寄稿しているタイトルが、「メロディのある文学作品」で、読むとまさにその通りだと思った。
知っている曲は、メロディが自然と口に出て、歌詞として捉えてしまう。
それはそれでいいのだが、メロディを切り離して詩集として捉えた時、想像する世界が違って見えるから、不思議である。
あまり好きじゃないメロディだと思っていたのに、その情景が言葉によって現れてくる。ほんと、不思議・・・
みゆきさんは本当に言葉を大切にしてるんだな~って思う。
もちろん他のアーティストそうなんだろうけど。
今回入ってる曲の中で、結構主語が”僕”の歌詞が多かった気がする。
改めて読むと、女性の心情でなく、男性側からの目線で綴られてたんだ、って気づかされた。
大ヒット曲「空と君とのあいだに」のMVは、犬の目線で描かれている。
この詩集の曲を選曲した人(編集者)は、数あるみゆきさん作品の中で、どうしてこれらの曲を選曲したか、聞いてみたい気がする。
もし、私だったら、どの歌詞を詩集として構成するか・・・?
結構悩ましい作業である。
いずれにしても
中島みゆきは偉大である